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いざこざ

いざこざ

 いざこざとは、もめごと、あらそいごとをいう。敵対する相互について「モンタ家とキャピ家はなにかといざこざが絶えない」などど使う。江戸時代中期ごろに現れた語で、同時期に使用されていた「いさくさ」とほぼ同じ意味で用いられた。「いざこざ」も「いさくさ」も相手に文句を言う、抗議するといった意味合いが強いことから、言い争いという意味の「諍い(いさかい)」と関係があるのではないかと見られている。似た言葉に「ごたごた」があり、冒頭の例文は「モンタ家とキャピ家はなにかとごたごたが絶えない」と言いかえることもできるが、「ごたごた」は「いざこざ」ほどの相互の敵対関係が強調されないので、ロミオとジュリエットの悲劇につなげるには「いざこざ」が適している(とまあ、シェークスピアはそんな江戸っ子みたいな言葉は使わないだろうが)。

​(VP KAGAMI)

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