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この辞典の使い方(ホーム)「て」で始まる言葉>てこずるの意味、語源

カテゴリー:慣用語

てこずる、手子摺る

てこずる

 てこずる(手子摺る)とは、処理に困る、もてあますという意味。「最下位チーム相手にてこずっている」というのは、優勝間近なのに負傷者が続出し、選手全員がガチガチに緊張しているどこかのチーム。

「てこずる」の「ずる」は、「引きずる」「ずるずる」の「ずる」だと考えられるが、「てこ」がよくわからないらしい。重い物を動かすのに使う「梃子(てこ)」ではないかというのがいちおうの定説だが、「梃子」を「ずる」「ずらす」とはどういうことか。「てこ」には他に、ばくち、ふんどし、女の子、赤ん坊、使用人、職人の助手などの意味があるようだが、どれもしっくりこない。例えば、ふんどしだと「ずらす」では他の意味になりそうだし、使用人や助手の「ずる」は「サボり」「手抜き」、「ばくち」の「ずる」は「いかさま」になってしまう。赤ん坊が泣き止まないので手こずっている(困っている)というシチュエーションはありそうだが、これも「ずる」がよくわからない。

​(VP KAGAMI)

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