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ぶっちゃけ
ぶっちゃけ
ぶっちゃけとは、隠さないですっかり話すこと、という意味の「打ち明け」を崩した表現。「ぶっちゃけトーク」のようにホンネであらいざらい話すこと、「ここだけの話」のように秘密を打ち明けることを言い表すほか、「ぶっちゃけ、どーよ?(実際、どうですか?)」「ぶっちゃけ、何なん?(要するに何なんだ?)」のように、実際、要するに、ほんとに、などの軽い意味で副詞的に用いる場合がある。しかし「ぶっちゃけトーク」にしても、「打ち明け」を「ぶっちゃけ」と俗語化した時点で、冗談半分のやらせという雰囲気をたっぷりかもしだしているわけで、そんな「ぶっちゃけ話」を友人から聞かされたときは、同情するふりをしながらも「聞き流す」という態度が適切である。
「ぶっちゃけ」は「ぶっちゃける」という動詞を副詞化、接頭語化した言葉で、『日本国語大辞典』には、作家・評論家の中島梓氏が1981年に「ところが、ぶっちゃけてしまうと」と書いている例が掲載されている。「ぶっちゃける」のもとの形は「ぶちあける」だが、こちらのほうは、中のものを外に放り出す、つまり「ぶちまける」という意味で、またホンネを話すという現在と同じ意味で、すでに江戸時代から使用例が見られる。「ぶちあける」が日常会話の中で「ぶっちゃける」に変化し、その語感が気に入られてか、「ぶっちゃけトーク」「ぶっちゃけニュース」など接頭語として、「ぶっちゃけ、どーよ」「ぶっちゃけ、何なん」のように副詞として盛んに用いられるようになったものと考えられる。副詞の「ぶっちゃけ」のほうは、2003年のテレビドラマで木村拓哉氏が多用したことが、流行の原因になったのだそうだ。
(VP KAGAMI)
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