top of page

まっとう、全う

まっとう

 まっとう、全うとは、正しいさま、まじめであることなどの意味。不祥事を責められた議員が、「私はまっとうな政治家です」とウソを言うときに使う。完全であるという意味の「全し(またし)」の連用形「全く(またく)」が変化し、名詞、形容動詞として使われるようになった語と考えられるが、「完全である」と「正しいさま、まじめである」との関係は、ニュアンスはわかるものの、意味の乖離が見られる。「まっとうな政治家」は、本来「完全無欠な政治家」だと言いたいのだと思われるが、使用されているうちに、「完全無欠は言い過ぎだろ」と周囲でささやかれ、「正しい、とか、まじめ、くらいに考えとけばいいんじゃね」というところに落ち着いたのではないかと考える(あくまで筆者の想像です)。

(VP KAGAMI)

bottom of page