まじ

　マジとは、「真面目」の略で、真実、本気、真剣などの意味の俗語。「真面目」は、本気であること、誠実であることという意味だが、「マジ」は、誠実であることという意味ではあまり使われない。つまり「真面目な人柄」とは言うが、「マジな人柄」とは言わない。また、本気で取り組めという意味の「真面目に働け」も、「マジで働け」とはあまり言わない（そう言われても、たぶんヤツらは働かない）。

「マジ」は、「あいつ、部活やめるってよ」「マジで？」のように、会話の中で相手の発言がにわかには信じられないとき、本当か？　本気で言っているのか？という意味合いで使われる。これは「あいつ、部活やめるってよ」「ウソっ」の使い方に近い。また、「今月の資金繰りマジで厳しい」のように、やはり本当に、本気でという意味で使われるが、「マジ」という言葉そのものが軽々しい印象があるので、本当に「マジで厳しい」ほど厳しさは感じられない。上記の２例とも、もとの言葉「真面目」に置きかえることができないように、「真面目」が俗語的に魔改造された言葉だといえる。（VP KAGAMI）