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ヴィーガン、ビーガン

う゛ぃーがん、びーがん

 ヴィーガン(ビーガン)とは、厳格なベジタリアン(菜食主義者)のことで、肉ばかりでなく、卵や乳製品も含む動物性食品を食べない主義、またはその主義に基づいて生活している人のことをいう。つまり、ベジタリアンをこじらせた人々。ベジタリアンやヴィーガンは、健康のためなどとぬかしている一部のふとどきものを除いて、主に動物愛護の精神(中には、牛のおならは地球温暖化をうながしているから、牛を飼うのをやめろというような理由の人もいるようだ)からそのような生活を送っている。自分の主張どおりに生きるその姿勢は尊敬に値する(多くの人は、他人におしつけなければ勝手にやってて、と思っている)が、肉食まみれ(油断しているとソバのようないかにも菜食系の料理にも、動物性の食材が使用されている)の日本旅行はこの人たちにとって地獄ではないかと思われ、ちょっと同情もする。

 veganは、vegetable+anの合成語で、1944年にイギリスの菜食主義者ドナルド・ワトソンが、動物性の食品をいっさい食べない厳格なベジタリアンをあらわすために作った造語だとのこと。やはりこんなことを考えるのは、まずい料理を食べ慣れ、動物愛護活動の活発なイギリス人ならではであり、快楽主義的なフランス人やイタリア人は思いつきそうにない(オレたちの作ったモッツァレラやパルミジャーノ・レッジャーノはどうしてくれる、とかなんとか言っちゃいそうだし)。もっとも近年はフランスもヴィーガンが増えているようだから(イタリアは知らない)、畜産農家を一掃したい人々は着実に勢力を拡大している模様だ。

​(VP KAGAMI)

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