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惜しい

おしい

 惜しいとは、思うようにならなかった結果を残念に思う気持ちを表した言葉。特に、あと一歩のところまでいったのに希望が叶えられなかったとき、思わず発する言葉として、「おしい! あと15点で赤点まぬかれたのに!」(ぜんぜん惜しくないが、1問15点のサービス問題を間違えたのかな)などと用いる。 「惜しい」は「惜しむ」を形容詞化した語。「惜しむ」は、「出し惜しみする」「別れを惜しむ」のように、現在手元にあるものが自分から離れていくことを残念がる気持ちを表す。類似の「欲しい」は、いま手元にないものを自分のものにしたいという感情を表す。つまり、「惜しい」はドケチの心情を、「欲しい」は欲ばりの心情を表しているといえる。  現在感動詞のように使われる「おしい!」は、手に入らなかったものについて言われるので、ドケチの心情とはいえないが、ほぼ手中にしたと思っていたものをとりにがしたという意味で「惜しい」が適している。赤点ラインから15点離れていても、ご陽気な本人は「あと一歩」と考えていたから「おしい!」という言葉が発せられたのであって、使い方としては間違っていない(事実の認識能力が劣っているというべきだろう)。(VP KAGAMI)

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