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この辞典の使い方(ホーム)>「ゆ」で始まる言葉>湯桶読みの意味
カテゴリー:言語学、日本語学
湯桶読み
ゆとうよみ
湯桶読みとは、二字熟語で先の文字が訓読み、後の文字が音読みのもの。「親分(おやぶん)」「下図(したず)」「手数(てすう)」などがそれにあたる。先の文字が音読み、後の文字が訓読みの「重箱読み」に対する用語だが、「重箱読み」より影が薄い感じがするのは「重箱」に対して「湯桶」という言葉とその意味するものが世間にあまり知られていないからかと思われる。「湯桶」を「ゆおけ」と読めば、入浴時に使う桶のことで、これなら誰でも知っているが、「ゆおけ」と読んでしまったら湯桶読みにならないので意味がない。「湯桶」とは、飲用の湯を入れる小型の手桶のことで、茶の湯では懐石料理の最後に出す練り湯を入れる入れ物のことをいう。蕎麦屋で蕎麦湯の入っている把手と注ぎ口のついた角形の木製容器といえば、われわれにはいちばんわかりやすいかもしれない(立ち蕎麦屋ではポットに入っているので、立ち蕎麦屋の倍以上払わされる蕎麦屋に行かないと見られない)。それにしてもやはり「湯桶」という言葉自体なじみがないので、重箱読みを「豚汁(とんじる)読み」、湯桶読みを「梅酒(うめしゅ)読み」などとなじみのある言葉に入れ替えたらいかがだろうか(だめかな)。さらに一般に広めたいなら、人気女優の名前で重箱読みは「美波(みなみ)読み」、湯桶読みは「結衣(ゆい)読み」なんてのはいかが(もっとだめか)。
(VP KAGAMI)
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