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この辞典の使い方(ホーム)「ひ」で始まる言葉>火蓋を切るの意味、語源

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カテゴリー:スポーツ

火蓋を切る

ひぶたをきる

 火蓋を切るとは、戦いや競争が始まるという意味。高校野球などが始まると「熱戦の火蓋が切られた」と、「熱戦」になるかどうかもわからないのに(たいていは12対0というような凡戦だ)、決まり文句として言われる。「火蓋(ひぶた)」は火縄銃の部品の名称で、火縄に火を付ける場所である火皿(ひざら)を覆っておくフタのこと。つまり火縄銃の安全装置。この安全装置をはずすことを「火蓋を切る」という。つまり、戦闘開始ということ。

 このように「火蓋を切る」は、火縄銃での戦闘を念頭に入れているため、一対一の試合や参加者の少ない大会ではあまり用いられず(一対一の決闘のような試合でも「火蓋を切る」でいいようには思うが)、やたら多くのチームや選手が参加して戦いを繰り広げる、お祭り騒ぎのような大会の開始を告げるときに主に用いられる。

​(VP KAGAMI)

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