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この辞典の使い方(ホーム)「よ」で始まる言葉>用を足すの意味

カテゴリー:慣用句

カテゴリー:身体、生理

用を足す

ようをたす

 用を足すとは、用事を済ませる、大小便をするという意味。「用を足してから出かけます」は、家事や社用を終えてから出かけるのか、大小便をしてから出かけるのか、どちらとも受け取れるが、その人が家にいる場合は大小便、会社にいる場合は社用となんとなく判断される。しかし、ただ「用を足す」と言った場合、どうしても大小便の印象が強くなる。そのため、例えば会社を出るときには「用事を済ませてから出かけます」とか「電話一本かけてから出かけます」のように、「用を足す」の使用を避ける傾向があり、ますます「用を足す」の大小便パワーが増すことになる。

「足す」は数字や物に、他の数字や物を加えるという意味だが、十分である、満足するという意味の「足る」の他動詞形ということから、本来は十分にさせる、満足させるという意味であると考えられる。しかし、この「足る」は、腹をメシで満たして(メシを足して)満腹にするといった、欠けているものを補充していっぱいにするという意味合いが強い言葉で、この「補充する」という部分が強調されたのが「足す」になったというわけだ。

​(VP KAGAMI)

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