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罠、わな

わな

 罠(わな)とは、鳥獣を生け捕りにするための仕掛け。転じて、人をおとしいれるための計略。つまり、鳥獣なみのオツムの人をおとしいれるための仕掛け。英語のbooby trap(ブービートラップ)、つまり「おろかものの罠」は、まさにそういう人のためのわなをいうが、そんな見え見えのわなでもひっかかる人が多いせいか、booby trapは、通常の謀略や危険な策略の意味でも使われている。

「わな」の「わ」は「輪」、「な」は「縄(なわ)」だと考えられている。つまり「輪縄(わなわ)」の略が「わな」だというのだ。昔は、縄などで輪を作り、これに鳥獣が頭や足を突っ込むと締まる仕掛けがわなの標準仕様だったようで、納得できる説である。今ではそういう意味はないが、縄で輪をつくったものも「わな」と呼ぶことがあり、時代劇で罪人が首に縄をかけられてじゅずつなぎに引っ立てられていくシーンがあるが、首にかけられたあの縄を「わな」と書いている読み物もある。(VP KAGAMI)

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