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この辞典の使い方(ホーム)「は」で始まる言葉>肌身離さずの意味

カテゴリー:慣用句

カテゴリー:言動、態度、表情、状態

肌身離さず

はだみはなさず

 肌身離さずとは、常に携帯し大事にして、という意味で、「子供の写真を肌身離さず持っている」のように使う。常に持ち歩くという意味ではスマホがまさにそれだが、「スマホを肌身離さず持ち歩いている」とはあまり言わない。これは冒頭で定義したように「大事にして」という点に欠けるからかと思われる。それはもう、いまどき10万円もするし、個人情報はすべてこれが覚えているし、なんなら財布がわりになっているくらいで大事なのは間違いないが、この「肌身離さず」という生々しい感覚にはほど遠い。「肌身」は身体という意味だが、それなら「身」だけでいいのだが、そこに「肌」を添えているのは、肌つまり皮膚の表面で感じる触覚を重視しているからで、子供の写真とか親の形見など、できれば直接肌に触れて常に感じていたいという大事さがスマホにはなく(待ち受けに子供の写真を使っていたとしても)、ジーンズの尻ポケットに入れていつも電車の座席に置き忘れてしまうという程度の「大事さ」では「肌身離さず」とは言い難いのである。

​(VP KAGAMI)

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