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草葉の陰

くさばのかげ

 草葉の陰とは、直訳すれば草の葉の下の陰っているところという意味だが、主に墓の下、つまりあの世の意味で使用されている。「草葉の陰から君のことを見守っているよ」などと、お亡くなりになる直前の人が口にしたりする(亡くなった後ではそんなことも言えないし)。「草葉の陰」は草葉の生い茂った下、あるいはその土の下というニュアンスだが、よっぽど墓参りする人がいなくて掃除もされていないお墓じゃねえかよなどと毒づいてはならない。この言葉が使用されるようになった中世(室町時代ころではないかと見られる)には、人が埋葬されている場所(墓とはかぎらないし、戦場もあったかも)のイメージはそんなものだったのではないかと創造する。(VP KAGAMI)

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