みせしめ

　見せしめとは、処刑などの場面を人々に見せていましめとすること。闇の組織が対立する組織の重要人物を残酷な方法であれして、なにを相手のたまり場の前に投げ捨てるというような行為はその典型といえる（公序良俗の都合上、わかりにくい表現になってしまったことをお許しください）。昔の刑罰で、さらし首、磔刑（はりつけ）などは見せしめの典型だが、処刑する側の思惑とは異なり、物見高い大衆にとっては怖いもの見たさ娯楽の一種となっていた感は否めない。ほとんどの人は、自分はそんな目に合うはずはないと考えているからだが、冤罪の多い時代のこと、もう少し自分のこととして考えた方がいいですよとご忠告申し上げたい。

「しめ」は使役の助動詞「しむ」の連用形で、「見せしめ」は相手に無理やり見せる、つまり見せつけるということ。露出狂などの行為は「見せしめ」と言ってもよさそうなものだが、こちらの場合は「見せつけ」という（どうでもよい話だが）。（VP KAGAMI）