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エッグベネディクト
えっぐべねでぃくと
エッグベネディクト(Eggs Benedict)とは、イングリッシュマフィンを上下半分に切り、その下半分にハムまたはベーコンなどを置き、さらにポーチドエッグを乗せてオランデーズソースをかけ、マフィンで蓋をせずにそのまま提供する料理で、アメリカのやや高級な朝食としてホテルやレストランなどで提供されている。マフィンで蓋をしないのは、蓋をしてしまうと、マクドナルドのエッグマックマフィンとほとんど変わらないからではないかと思われ、蓋をせずに、頑張って作ったオランデーズソースをこれ見よがしに見せつけているから、どうにか「やや高級感」を保っているのである(私見です)。エッグベネデディクトは、アメリカ発の料理の中ではうまいものに属する(そりゃあ、中身はほとんどエッグマックマフィンだから、うまいはずだ)が、所詮やや高級なエッグマックマフィンにすぎないから(値段だけは高級レストランの料理にふさわしい)、新しもの好きの日本でも、さすがにさほどブームになる兆しはみえない。
エッグベネディクトは「ベネディクトさん」にまつわる料理で、ニューヨーク発であることはほぼ間違いないようだが、そのベネディクトさんが誰なのか、どの料理店で最初に作られたのか(高級ホテル「ウォルドルフ=アストリア(現在はヒルトン傘下)」、高級イタリアン「デルモニコス」など)は諸説あるようだ。所詮はエッグマックマフィン(何度も引き合いに出してすみません)に毛が生えたようなものだから、日本のカツカレーみたいに「オレが最初に作った」と主張する人が多いのはやむを得ないのだろう。つまり、「作った」と自慢するほどの料理でもないってことだ。しかし、そんな単純な料理だから、エッグベネディクトもカツカレーもうまいのである。(KAGAMI & Co.)