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関連用語
ページ
ぺーじ
ページとは、本やノートなどの紙の一面。といっても、ただ単に物質的な紙の片面を言っているのではなく、そこに何かが書かれている、あるいはこれから書かれようとしているという内容(いまどきの言葉でいえばコンテンツ)とコミで「ページ」扱いされる。ページが、「●ページ」のように、紙面の順番を意味することがあるのも、紙面の数字と内容が対応しているからである。そこから私たちの人生の1場面を、どんなにくだらないことでも思い出に残るような出来事があれば「人生の1ページ」と例える。一方、充実した内容がない空虚な時期は「空白の10年間」などと表現する。
英語pageは、ラテン語で結ぶこと、締めること、くくりつけることという意味のpangereから派生したpagina(ぶどうの枝を固定し、つるを這わせる格子状の棚)の形状の類似から生まれた語だとのこと(漫画の「コマ」に近いイメージではないだろうか)。
中国や日本では書物のページを表すのにもとは「葉」をあてていた。当時の本は1枚の紙を半折りにして綴じていたので、現代の書籍でいう裏表2ページ分を1葉としていた。そこで西洋の本の「ページ」の概念を表すのに、「葉」と発音(近代中国語でyè)が同じ「頁」を用いたのだという。
“page”も「葉」も形状から採用された語のようだが、書物や人生のひとコマとなることで、どんなにばかばかしいことでもなんらかの内容を含む1区切りとなったのである。(KAGAMI & Co.)
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