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自信

じしん

 自信とは、日々のムダな努力を続けさせる精神的なエンジン。あるいは、外出の準備が整った(つまりまだ家の中にいる)自慢。すなわち、自分の能力や価値を自分で信じること、「自分で自分をほめてあげたい気持ち」のようなことである。

 自信を持つには、これといった根拠は不要であるが、結局のところ他人の評価がその根底にはあると考えられる。例えば、日本人からすれば海外の人々は、たいした根拠がないのにやたらと自信ありげに見える。謙遜ということを知らない海外の人々は、人前で自分で自分をほめる、つまり自慢することが普通であるし、他人の前で自分の子どもを盛んにほめるので、幼いころから自信ありげな態度が身につくのではないかと思える。また、現実に誰も評価してくれなくても、「誰も認めてくれないが神は見守ってくださる」というような逃げ道もある。一方、謙遜という態度が身についている日本人は、「自慢しい」は嫌われるし、他人の前で自分の子どもをほめる親はあまりいないので、自分のしたことが他人に評価されるかどうか不安であり、いつも人の目を気にし、自信なさげである。しかし、日本人くらい、ムダとも思える日々の努力に情熱を傾けて執念深く続ける民族はいないので、神様や他人が認めなくても、「自分で自分を信頼する」ことにかけては誰にも負けない、究極の自信家なのではないかと思えてもくる。(KAGAMI & Co.)

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