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不意打ち

ふいうち

 不意打ちとは、相手の油断を見すまして攻撃すること。奇襲。織田信長が今川義元を討ち取った桶狭間の戦いは、不意打ちの典型的な成功例で。弱者(戦力に劣る者)が勝機を見出すための作戦のひとつ。孫子も「攻其無備、出其不意(その備え無きを攻め、その不意に出(い)ず)」つまり、敵の無謀なところを攻め、思いがけないところに出没せよと、不意打ちのススメを説いている。

 不意打ちはルールの範囲内であればスポーツの試合でも許される攻撃で、成功すれば称讃される(失敗すれば、「勝つために必死だね」と嘲笑されるか、「マジで弱いんだから、しかたないよね」と同情される)。孫子は「軍事の基本は相手を欺くことだ」と言っているように、強かろうが弱かろうが、勝つためには不意打ちが必要だとしている。しかし、強者にこれをやられたら(白鳳が猫だましをしかけるみたいな…っつっても、わかんねえかな)弱者はたまったものではなく、強者がそんなことをして勝ったとしても「きたない手をつかいやがって」と非難され、万が一負けでもしようものなら「やめちまえ」と罵倒される。

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