top of page

リゾート

りぞーと

 英語のresortには、保養地、行楽地の意味の他、頼る、(なんらかの手段に)訴える、人のよく行く場所、行きつけの場所に通う、などの意味があるが、日本では「リゾート」は主に保養地、行楽地の意味で使われている。しかし、日本でおなじみの1泊2日であわただしく帰って来る旅行先はリゾートとはいいがたく、最低でも数日は滞在して優雅なときを過ごす場所(数日滞在したって十分あわただしい人たちも多いが)こそが「リゾート」と呼ばれるにふさわしい。

 英語の“resort”は、「再び」を意味する“re”、フランス語で「出る、現れる、外出する」を意味する“sortir”の略“sort”からなり、再び出かける、何度も行く、通う、という意味になる。そのためリゾートは、向こうの言葉でも、ただの観光地ではなく、毎年出かける保養地(別荘でも持っているんだろうねえ、ちっ)というイメージの強い言葉ではないかと思われる。一方で、resortは「再び行く」という語源から、行きつけの盛り場や人の集まり場所をも意味するらしい。確かに、日々の疲れを癒してくれる行きつけの酒場のほうが、観光地を連れ回されるショートトリップより、どんだけリゾートかしれないと感じるのは私だけだろうか。(KAGAMI & Co.)

関連用語

bottom of page