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折檻

せっかん

 折檻(せっかん)とは、激しく叱ること。体罰を含んだ叱り方を言う場合が多いので、最近は、わかりやすい「虐待」や、オシャレな「DV」という言い方に席を譲っている(注:失言をお詫びします)。折檻の「檻」は欄干、手すりという意味。「折檻」はつまり欄干を折るということである。中国・前漢の成帝(せいてい)が、不当な人事をいさめる臣下の朱雲(しゅうん)の直言に怒り、彼を朝廷から引きずり出そうとしたが、朱雲は欄干につかまって抵抗し直言を続けたため、ついには欄干が折れたという故事に基づく。お気づきのように、「どこがDVなの?」という故事であり、実際、この語は当初、「強くいさめる」という意味で用いられていたが、しだいに「強く叱る」という意味が付加されたようである。欄干につかまって抵抗する朱雲の姿は、テレビゲームを買ってくれるまで帰らないとわめく子どものようであり、折檻したくなる気持ちはわからないではないが……(注:度重なる失言をお詫びします)。(KAGAMI & Co.)

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