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苦学

くがく

 苦学とは、苦労して勉強にとりくむこと。バカだから覚えるのにとても苦労するというわけではなく(少しはそんな意味も含むかもしれないが)、勉強するためのお金もなく環境も整っていないのに一生懸命頑張るという意味あいの言葉である。成功者が学生時代は極貧生活を送り、ひたすら学問に精進したという感動のストーリーが、苦しんで学ぶ「苦学」という言葉を定着させ、さらにその語が、勉強することが苦しい、勉強はいやいややるものだという固定観念を生んだのではないかと思われる。子どものころ勉強がいやで逃げ回っていた人が、高齢になって学問の楽しさに目覚めるというのはよくあるケースで、ここはひとつ「苦学」なんて言葉を捨て、「好学」「楽学」「喜学」を推奨したいものである。(KAGAMI & Co.)

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