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思し召し

おぼしめし

 思し召しとは、「思う」の尊敬語である「思し召す」の名詞形。つまり身分の高い人の考えや気持ちを言う。要するに「お考え」「お気持ち」という意味なのだが、「お考え」や「お気持ち」より身分差が大きいときに用いる印象が強い。そのため、寄付や施しなど人から金をもらうとき、相手を最大限敬って「思し召しで結構です」などと使うことがある。これは「いくらでもあなたのお考え次第で結構です」という意味。アメリカの美術館などでは、入館料を寄付扱いとしているところがあり、要するに「思し召し」でいいわけだが、へたに相場を尋ねたりするとやけに高い値段を提示されることがある、つまり、日本のお坊さんのお布施みたいなものであり、黙って雀の涙ほどの「思し召し」を差し出すのがよい。(KAGAMI & Co.)

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