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いたたまれない、居た堪れない

いたたまれない

 いたたまれないは、もとは「居た堪らない」で、我慢してその場に居続けることができない、つまり「我慢の限界、ここに居るの、もうムリ!」ということで、その場から逃げ出したい気持ちを言い表している。大勢の前で恥をかいてしまったときこのような心持ちになるが、一方で、気の毒な光景を目の当たりにして助けてやりたいがそれもできない場合にも同様の心境になり、「いたたまれない」はどちらかというと後者の場合に用いられる。殺処分されようとしている犬猫を見せられて、助けてあげてと言われたとき、多くの(犬猫がそこそこ好きな)人はこういった心持ちになる。同じく「その場を逃げ出したい」気持ちを表した言葉に、「穴があったら入りたい」があるが、こちらは人前で大恥をかいてしまったとき専用。「穴があったら入る」というコントみたいな設定は、大恥かいて逃げ出したい人物にふさわしいといえるだろう。(KAGAMI & Co.)

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