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無頓着

むとんちゃく、むとんじゃく

 無頓着とは、ものごとを深く気にかけないこと。仏教語で欲望のままにものごとに執着するという意味の貪着(とんじゃく)を否定した語。仏教で戒められる「貪着」を否定したのだから肯定的な言葉のように思えるが、「無頓着な人」と言えば、失敗して叱責されても気にしない鈍感な人物や、行動に慎重さや注意深さがないアバウトな性格がイメージされ、「能天気」「無神経」といった性格と相性がいい。とはいえ、昔話の主人公に見られるように、無頓着、能天気、無神経な人物は、細かいことに神経をすりへらして生きているわれわれが「いいよな、あいつは」的な目でみるあこがれの存在であり、「無頓着」や「能天気」に軽蔑の意味をこめるのは、そんな羨望の裏返しとも言える。(KAGAMI & Co.)

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