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人を見て法を説け

ひとをみてほうをとけ

 人を見て法を説けとは、人にものを教えるときは、相手の立場や能力に応じて話をせよということわざ。バカにはバカにも分かるようにやさしく教育しなさいと言いたいわけだが、だからといって「あきらくん、今度の問題はちょっとむずかしいよ〜。わかるかな〜?」などと幼児に対するように教えると、バカはバカなりに「バカにしてんのか」と反発するので、程度問題である。

 人を見て法を説けは、仏教の開祖・釈迦が、聴衆に応じて語り方を変え、相手が理解できるよう努めたことによる。「嘘も方便」などもそのバリエーションのひとつかと思われるが、釈迦の後を継いだ人々があまりに「人を見て法を説」きすぎたために、仏教の教えは釈迦の教えから離れ、わけのわからないことになっている。(KAGAMI & Co.)

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