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手銭

てせん

 手銭とは、支払などに使われる自分の金のこと。「ゴチを期待して行ったのに、結局手銭で飲み食いするはめになった」といった状況で使われることが多い。似た言葉に「身銭(みぜに)」があるが、こちらのほうは「身銭を切る」という表現がなされるように、かなり大きくて痛い出費に使われ、「手銭」は痛いことは痛いが金策に走り回るほどではない、比較的軽い出費に用いられる。ゴチを期待して行ったがワリカンで支払うことになった程度なら、確かに被害は最小限にとどまったと言えそうだ。しかし、冒頭に挙げた例の「ゴチを期待して行ったのに、結局手銭で飲み食いするはめになった」は、相手の分も支払わされたというニュアンスが濃厚に漂う言い方であり、だとしたら、「手銭の主」の痛みははかりしれない(実際にそうだったんだよ、ちくしょ〜)。(KAGAMI & Co.)

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