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この辞典の使い方(ホーム)「ま」で始まる言葉>まんざらでもないの意味、語源

カテゴリー:慣用句

カテゴリー:感覚、感情、精神状態

 

満更でもない、まんざらでもない

まんざらでもない

 満更でもない(まんざらでもない)とは、まったく悪いというわけではない、必ずしも嫌というわけではないという意味で、「急いで作った割には満更でもない出来だ」「ちやほやされてまんざらでもない表情だ」などと使う。「まったく悪いわけではない」「必ずしも嫌というわけではない」というくらいだから、言葉の意味上は「どちらかというと悪い」「どちらかというと嫌」という程度かと思われるが、ここで「満更でもない出来だ」と言っている本人は「急いで作ったってこれくらいのものはできるんだぞ」とご満悦の体であり、「まんざらでもない表情だ」は「ちやほやされて迷惑だみたいなことを言っているが、見るからにうれしそうじゃないか」と周囲からは見えている。つまり、冷静を装っているが当人はずいぶんうれしがっているのがこの「満更でもない」なのである。「満更(まんざら)」は「必ずしも」という意味だが、語源ははっきりせず、「満更」は当て字。「満更でもない」はおそらく「満更悪くもない」「満更嫌でもない」が略された形かと思われる。今度、ほめられているのに平気な顔をしているヤツに会ったら、「まんざらでもないくせに」と冷やかしてやろう。(KAGAMI & Co.)

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