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関連用語
封切り
ふうぎり
封切りとは、新作映画を初上演すること。江戸時代、新刊の小説本などは袋に入れて販売されたので、その封を切って本を読むことを封切りと言ったもの。演劇や音楽の初演は封切りとは呼ばないが、これは映画館に封印された新作フィルムが届き、その封を切ってフィルムを映写機にかけたことから、映画に限って新刊の「封切り」がそのまま使われたものと思われる。現在書籍の方は、立ち読み防止の漫画本くらいしか袋に入っていないので、「封切り」などとは誰も呼ばないが、デジタルフィルムが普及して「封切り」の実感がなくなった映画では、いまでも「封切り」はレトロ感を漂わせながらもそこそこ使われている。同じ新作の初演を意味する「ロードショー」も、やはり古びてはいるがまあまあ使われており、映画が古くさいメディアでありながらもしぶとく(元気な老人のように)生き残っているありさまを言葉の上からもうかがうことができるのである。(KAGAMI & Co.)
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