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即死

そくし

 即死とは、事故などにあってその場ですぐ死ぬこと。おそらく当人にとってみれば、死んだことも気づかないような死かと思われるが、実情は実際にそういう目にあってみないとわからないし、そういう目にあって生還し、事情をレポートできる人はいない(なぜなら、生還した人に「即死」という診断は下されないはずであるから)。

 調べてみると、どうやら人間、よほどの事故にあっても瞬時に死ぬことはめったになく、「即」死といっても、「即答」「即買い」ほど即ではなく、「即死」の定義は「比較的短時間で死ぬこと」であり、それが実情に近いようだ。したがって、即死と診断された死人についても、事故にあって死ぬまでの間に、自分の一生を振り返る余裕(というか、残り時間)はあるはずだ。とは言ってみたようなものの、やはりそういう目にあってみないと実際のところはわからないし、一生を振り返ったのに生還した人については「即死」の診断はなされないので、「即死」の人の気持ちはやはりまたわからない。「即死は死ななきゃわからない」とはこのことである(どのことなんだか…)。(KAGAMI & Co.)

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