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関連用語
ぼったくり、ぼっ手繰り
ぼったくり
ぼったくりとは、物やサービスの対価として不当に高い金銭を要求し、実際に支払わせること、またそういうやり方。そこそこ金を持っていそうで、いくら高い金額を請求されても文句をいいそうもない客(早い話、海外における日本人)に対して、ある種の店で推奨される販売姿勢。
「ぼったくり」は、「暴利をむさぼる(不当な利益をほしいままにする)」の「暴利」と「手繰る(たぐる:手元に引き寄せる)」の合成語で、暴利を自分のものにするという意味だそうだ。意味としては通じるが、ちょっと無理がある解釈のように感じる。むしろ、「やらずぶったくり(人に与えず、人から奪うばかりすること)」の「ぶったくり」(強引に奪い取ること)との関係を探るべきかもしれない。「ぶったくり」は江戸時代からある言葉なので、少なくともこれに「暴利」を掛け合わせたものが「ぼったくり」といえるのではないだろうか。宮武外骨の『滑稽新聞』には、明治36年の記事として「刑事巡査が博徒や盗人頭の所へ行って脅喝的に賄賂を強取するのをボッタクリと云ふ」とあるが、この意味からすると「暴利」より「没収」の「ボッ」のほうがふさわしいようにも思える。
(VP KAGAMI)