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どっこいしょ

どっこいしょ

 どっこいしょとは、力をいれるときのかけ声。日本において年齢による衰えを判定するための尺度となっているかけ声であり、その場で立ち上がる、といった軽微な動作をする際に、この言葉が口をついて出た場合、老齢化がかなり進んでいると判断される。相撲の横綱が土俵入りの儀式をするさい、四股を踏むたびに観客から「どっこいしょ」と声がかかるが、ほんとうは「どっこいしょ」と言いたいのは横綱本人である。しかし品格を重んじる横綱がそんな大声をあげながら儀式を行うことはできないので、周りの応援団が横綱に無責任に力を与えているのである。「どっこいしょ」の「どっこい」は「何処へ(どこへ)」で、相手がどこかへ行こうとするのを「どこへ行くつもりだ、そうはさせねえ」と強引に押しとどめる際に力を込めるためのかけ声だとされる。一説に、修行のための登山で唱えられる「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」という言葉がなまったものだと言われるが、ちょっと苦しい解釈である。(KAGAMI & Co.)

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