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この日本語辞典の使い方(ホーム)「あ」で始まる言葉>ありふれるの意味、語源

カテゴリー:慣用語

 

ありふれる

ありふれる

 ありふれるとは、どこにでもある、珍しくない、陳腐であるという意味。「ありふれた」「ありふれている」という形で使うことが多い。例えば、近年の闇バイト、特殊詐欺、アメリカにおける銃撃事件などは「ありふれた事件」である。つまり定義しなおせば、ありふれるとは、聞き飽きている、「またかよ」と言いたくなる、あたりまえになりすぎて神経が麻痺し驚きもしない、という意味である。

「ありふれる」は「有り触れる」と漢字が当てられているが、接触するという意味の「触れる」が少し違和感がある。そこから「ふれる」は、古くするという意味の「古す(ふるす)」や古くなるという意味の「旧る(ふる)」が変化した語ではないかという説もあるが、「ふるす」や「ふる」からの「ふれる」への変化に無理があり、漢字通りの「触れる」でよいのかと思う。この場合の触れるは「触れてまわる」や「言い触らす」のように、話題にする、広く告げるという意味と解釈するのがよい。

​(VP KAGAMI)

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