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ええかっこしい
ええかっこしい
ええかっこしいとは、関西地方の方言で、自分を他者より優位に見せようとすること、その人。見栄っ張り。そのような態度や人を批判的に言う意図で使用される。なにが「優位」かには様々な側面があるが、例えば金持ちであること、地位が高いこと、頭脳が優れていること、美的な感性が優れていることなどがある。しかし、「見せようとすること」と説明しているように、実態は、貧乏で、下っ端で、バカで、ダサいにもかかわらず、そうでないように見せかけようとしているところが「ええかっこしい」の真骨頂である。
「ええ」は「良い」の関西弁。「かっこ」は「格好」で、外見、体裁。「しい」は、「大人しい」「喜ばしい」のように名詞や動詞を形容詞化する一般的な接尾語ではなく、「気にしい」「自慢しい」のように「行為を行うという意の「する(為る)」の連用形「し」の語尾が伸びた語と考えられる。
日本人は一般的に、人はその人なりの格好をすべきであり、なんなら、人より優位に立っていてもそれを表に出すべきではないとさえ考えていて、「ええかっこしい」を嫌うが、それが関西地方の言葉であるように、関西人は特にその傾向が強く、世界的にみるとたいしてええっかっこしいでもない関東人でさえやり玉にあげられる。例えば近年では、「環境問題を考慮して高額な電機自動車に買い替えました」というような人は、よほど金がありあまって余裕かましてEVを買っていても、「ええかっこしい」認定される恐れがある。そこへいくと、電気自動車への切り換えを急いでいるEUなんかはええかっこしいのトップパッターである。
(VP KAGAMI)
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