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おいしい話

おいしいはなし

 おいしい話とは、自分にとって利益がある、好ましい、都合がよい話題、提案という意味。つまり、投資会社の営業社員にそれとなく勧められる話(いまは「絶対儲かる」とか言って勧めてはいけないみたいなので、「最大50%減のリスクをご承知の上で」などと言いつつ、ぐいぐい勧めてくる)。「おいしい」は、食べたものの味がよいという意味で、食べ物のおいしさを、利益につながる(それは儲かればうまい食べ物もたくさん食べられるだろうから)という例えに用いている。また、結果としておいしかったのではなく、話の段階でおいしいと言っているに過ぎず、「ぜったいうまいから食って見ろよ」と、どろどろしたえげつない食べ物を勧められているようなもの。したがって、正確に定義するならおいしい話とは、自分にとって利益があるだろう、好ましいだろう、都合がよいだろう話題、提案という意味。そこから「おいしい話には乗るな」「おいしい話には裏がある」というような使われ方をすることになる。

「うまい話」も、食べ物の味に例えた慣用語で、「おいしい話」と似た使い方をされる。ただ「うまい」には、上手であるとか技術が優れているといった意味もあるので、「うまい話」には、筋が通っていて真実味のある話というニュアンスが含まれるのに対して、「おいしい話」は楽して儲かるみたいなのんきな響きが感じられる。

​(VP KAGAMI)

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