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お見通し、御見通し

おみとおし

 お見通し(御見通し)とは、先の先まで見えていること、相手の企みを見抜いていること。「おてんとさまはお見通しだ」は、太陽は人の悪だくみをすべて見抜いているという、悪人への警告だが、そういうわけで、悪人はおてんとさまに見られない夜間に活動するのである(そんな減らず口をたたくヤツには「天は御見通し」という別バージョンもある)。

「御見通し」の「御」は、目上の人への敬意を表す接頭語。「見通し」は、遠くまで景色などが見えることをいい、転じて、ものごとの成り行きや将来を予測することをいう。「見通し」に「御」が付くことで、目上の人の「見通し」となり、偉い人は先々まで正しく予測するし、さらに人の心理なども見抜けるに決まっているというおべんちゃらにつながるというわけだ。(VP KAGAMI)

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