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じゃんじゃん、ジャンジャン

じゃんじゃん

 じゃんじゃんとは、ものごとを勢いよく、立て続けに行うさまを表す擬態語。「ホストクラブに通ってじゃんじゃんカネを使った」(いい客だ!)などと使う。いくらカネを使い、金貨をばらまいたとしても、「じゃんじゃん」という音はしないので、語源は別にある。江戸時代、火の見櫓(やぐら)の上に半鐘(はんしょう)という小型の釣鐘を下げ、それを鳴らして火事を知らせたが、遠方の火事は間隔をあけて叩き、近くに迫るほど間隔をせばめて鳴らしたという。ごく近くの火事では、鎚(つち)を半鐘の内側で擦り回すように乱打したので、「擦り半鐘(すりばんしょう)」略して「擦り半(すりばん)」といった。この擦り半の音を表したのが「じゃんじゃん」である。半鐘は普通に叩けば「かん」とか「こん」とか鳴るが、擦るように叩くので音は濁り、摩擦音である「じ」が使われる。この激しく連続して鳴る半鐘の「じゃんじゃん」が、「じゃんじゃん申し込んでちょうだい」「じゃんじゃん行ってみよう」など、勢いよく立て続けにものごとを行うさまを表すようになったと考えられる。(VP KAGAMI)

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