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すかんぴん、素寒貧

すかんぴん

 すかんぴん(素寒貧)とは、財産がまったくないこと、そのような人。一文無し。しかし、財産より借金の方が多いのに、贅沢な暮らしをしているような人物についてはそのようにはいわれない。つまり、いかにも一文無しらしい一文無しがすかんぴん。「極貧」と言いかえてもよさそうだが、「極貧」に感じられる悲壮感がすかんぴんにはなく、無一文であることを楽しまないまでも、あまり気にせず暮らしている人物(どうやって生きているんだという)についていう場合が多い。

 極貧であることをいう「寒貧」という熟語が中国にあり、それに、まったくのとか、根っからのという意味の接頭語「す(素)」を付けた語が「すかんぴん」だが、最近それほどのすかんぴんも見当たらなくなったせいか、この言葉も使用頻度が減っている。(VP KAGAMI)

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