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ぞんざい

ぞんざい

 ぞんざいとは、ものごとのとりあつかいがていねいでないさま、粗雑にあつかうこと、言動が乱暴であるさまなどをいう。「首脳会談に臨んだが、ぞんざいにあつかわれて腹がたった」と、人づきあいがが苦手な首脳がぐちをこぼしている。

「ぞんざい」は漢語のような響きを持つが、もとの熟語はよくわからない。『大言海』は「麁雑(そざつ)」が変化した語だというかなり無理のある説をとなえており(毎度のことだが)、「存在(そんざい)」がなまったものだという「存在は雑である」のような哲学的、禅問答的な説をとなえる人もいる。

 汁粉(しるこ)の仲間である「ぜんざい」は、「善哉(よきかな)」を音読みしたものだという説があるが(ほんとうはどうかはわからない)、これにならって「雑哉(ざつかな)」の音読み「ぞうざい」、「粗哉(あらきかな?)」の「そざい」などがなまったと考えるのはいかがだろうか。

​(VP KAGAMI)

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