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ちゃっかり

ちゃっかり

 ちゃっかりとは、要領がいいさま、ずうずうしいさまを言い、「助手の作品をちゃっかりパクって名誉ある賞をいただきました」のように使う(助手の作品をちゃっかり使ってはいけない)。昭和時代に入ってからできた言葉のようで、語源はよくわからないが、芥川龍之介が小説の中で「ちゃくい」という語をずるがしこいという意味で使っている。これはおそらく「横着(おうちゃく)」の「ちゃく」から来ているので、「ちゃっかり」もそのあたりがもとではないかと考えられる。

「ちゃっかり」は方言として東日本を中心に使われている。ところがその意味は多岐にわたり、落ち着いているさま、正座しているさま、おめかししているさま、細かくきっちりしているさま、光っているさま、太陽が光るさま、などである。落ち着いていたり、正座していたりする様子と、要領がいいさまはずいぶん開きがあるので、両者の語源は異なっていそうだ。光っているさまについては、「ちゃかちゃか」というような点滅する光を表す擬態語から来ていると考えられ、裏社会の人々も拳銃のことを「ちゃか」とちゃっかり採り入れている。

​(VP KAGAMI)

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