top of page

ちょっくら

ちょっくら

 ちょっくらとは、わずかな時間、少しの動作を表す言葉。「ちょっくら行ってくる」のように使うが、なんとなく古くさく、洗練されていない印象が強く、近年ではあまり使われない。これを強調した「ちょっくらちょいと」などという言葉もあるが、なおさら……で、使われない。

「ちょっくら」はおそらく、「びっくり」「がっくり」「しっくり」「とっくり」などと同じく、もとは「ちょっくり」という擬態語的な副詞かと考えられる。しかし、「びっくり」は「びっくら」と変化することがあるが、その他の「がっくら」「しっくら」「とっくら」などは。語尾の「くり」が「くら」に変化した語には、「ふっくり」が「ふっくら」、「ゆっくり」が「ゆっくら」、「そっくり」が「そっくら」などがあり、「ふっくら」はむしろこちらの方が主に使われているが、「ゆっくら」や「そっくら」は現代ではほとんど使われない。また、「ゆったり」「がっかり」「がっぽり」「うっかり」「きっちり」「うっとり」のような「くり」で終わらない語については、語尾が「ら」に変化することはなさそうだ。

​(VP KAGAMI)

関連用語

bottom of page