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関連用語
兵(つわもの)
つわもの
兵(つわもの)とは、兵士、武士のこと。「強者」と書くこともあるように、武士といっても傘張りのバイトに勤しんでいる侍ではなく、戦闘に明け暮れる軍人が想定されている。松尾芭蕉も奥州平泉の高館(たかだち)で終焉を迎えた源義経や奥州藤原氏の戦闘を偲んで「夏草や兵どもが夢の跡」と詠んでいる。「つわもの」というと、単純に「強者(つよもの)」が変化した語ではと考えられそうだが、この言葉はもとは武器や武具のことを主に言っていたらしく、「器物(うつわもの)」が語源ではないかとする説もあるくらいで、「強者」は後付けと言えそう。しかし、武器や武具を指していたというなら、「強物(つよもの)」(刀や鎧なんか強い物に決まっている)という解釈で成り立ちそうなので、「つよもの」もひとつの語源説として保存しておきたい。なお、兵士、武士を表す古い言葉に「もののふ」があるが、「つわもの」に比べて弱々しい語感が好まれるせいか、「もののけ」にも通じるスピリチュアルなイメージが強いからか、和歌ではこちらが主に用いられているようだ。(VP KAGAMI)
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