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てへ、てへっ、てへへ

てへ、てへっ、てへへ

 てへ(てへっ、てへへ)は、照れたり、困惑したりするときに発する語。とはいえ、「あっ」とか「ぎゃーっ」のように自然に発する語とは言えず、「どきっ」とか「むかっ」のように、驚きや怒りを一度心の内に収めて、その後ちゃんとした言葉として発する語のひとつと考えられる。

「てへ」なんていう言葉はとりあげる値打ちもないと考えるのか、項目として載せている辞書も少なく、当然のことながら語源を探る努力もなされていない。そういうわけで自分で考えるしかないのだが、「てへ」「てへへ」の「へ」「へへ」の部分は照れ笑いの発語だとして、「て」はなんだろうか。「それって、ヘンじゃね」などと言うときの、「というのは」の俗語的な言い方と考えると、「てへへ」は、ある照れくさい出来事について「それって、えへへ」が略されたものということになる。また、途方に暮れたときに発する「とほほ」という言葉が、おそらく「途方」から来ているように、「て」は照れるの「て」かもしれない。だとすると「てへへ」は「照れるなあ、えへへ」あたりの略になる。どちらとも考えられるが、どちらでもいいような言葉ではある。

 (KAGAMI & Co.)

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