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カテゴリー：副詞、助詞、接頭語、接尾語

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とっくに

とっくに

　とっくにとは、ずっと以前に、すでに、という意味の副詞。現時点より以前であることを強調した言い方で、「いまごろ来たって、お祭りはとっくに終わっているよ」などと使う。この文例は、「後の祭り」ということわざの状況を表しているが、「ずっと以前」だからといって、「お祭は半年前に終わっている」のように、時間の長さにこだわる必要はなく、５分前に終わっていても「とっくに」でよい。つまり、ものごとが終わってしまったことが発言者にとって、また対話相手にとって重要であることを示したいのが「とっくに」なのだといえる。

「とっくに」は、早いという意味の「疾し（とし）」の連用形「疾く」が促音便化した「とっく」に、時間を示す格助詞「に」が付いた語。「とうの昔に」の「とうに」は、「疾くに」がウ音便化した語で、促音便化した「とっくに」と同じ意味。つまり、「早くに」というのが「とっくに」「とうに」の本来の意味で、「おまえがのろのろしているうちに、お祭りは早々と終わってしまったのだよ」と冒頭の人物は言いたいのである。（VP KAGAMI）