top of page
スクリーンショット 2024-09-12 17.45.20.jpg
スクリーンショット 2024-09-12 17.55.20.jpg

とても、とっても

とても、とっても

 とてもは、「どのようにしても」という意味の副詞だが、近年では、状態や程度がはなはだしい、つまり、たいへん、非常にという意味で使用される。「とっても」は「とても」を強めた言い方。「とても臭い」(セーヌ川かな)、「とっても偉い人」(とっても「偉そう」な人は多いが)のように、ネガティブにもポジティブにも用いられる。

 本来は「どのようにしても」という意味で、「とても我慢できない」のように使用されていたものが、たいへん、非常にという意味で使われるようになったのは、大正から昭和にかけてではないかと見られる。なぜかということだが、例えば「とても臭くて我慢できない」(トライアスロンの選手の談か?)は、本来は「とても我慢できない」つまり「どのようにしても我慢できない」という繋がりで使用されていた発言が、途中に「臭くて」が挟まれることによって、語の並びから「とても」が「臭くて」にかかり、辻褄をあわせるために、「とても」がたいへん、非常にという意味に変わったと見る説が自然ではないかと感じられる。

​(VP KAGAMI)

関連用語

bottom of page