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どうにか

どうにか

 どうにかとは、最低限ではあるが、なんとか、ようやっと、などを意味する副詞。「どうにか存続しています」という会社は、ほとんどつぶれそうだということ、「どうにか完成した」という製品は、欠陥だらけで、リコール待ったなしの可能性が高いということ。「どうにかこうにか」とすると、さらにその危険度ややっつけ仕事度が高まる。

「どう」は、「どれ」「どの」などの不定称の代名詞「ど」が変化した語で、不特定の状況、経緯、行為、手段などを示す。例えば、「どうする?」はまだ決まっていない将来の行為を、「どうなってんの?」は経緯のわからない状況を示している。「にか」は、断定の格助詞「に」に、疑問、反語の係助詞「か」の付いた連語で、「どうにか」は「どうなのか」「どのようにやっているのか」で、意訳すれば「どうなのか、どうやったのか自分でもわからないくらいだが」といった意味合いになるのかと思われる。よくわからないのに存続している会社が危ないのはいうまでもない。

(VP KAGAMI)

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