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ぶっきらぼう

ぶっきらぼう

 ぶっきらぼうとは、言葉や態度などに愛想がないこと、そっけないさまをいう。早い話、取組後のインタビューに臨んだ相撲取りの「そっすね」「がんばります」といった受け答えがそれ。力士の場合は、全力を出して息切れしているので、愛想よく受け答えできないという事情もあるが(へんに愛想がいいと、真面目に相撲取っているのかと疑われる)、「ぶっきらぼう」はもって生まれた性格がそのまま態度にあらわれている場合に使われることが多く、相撲のインタビューでも、ふだんはお茶目な力士が言葉数少ない対応を見せても、あまり「ぶっきらぼう」とは言われない(つまり、態度にぶっきらぼうさがあらわれないと「ぶっきらぼう」にはあたらないのだ)。

「ぶっきらぼう」は「打切棒(ぶっきりぼう)」というお菓子の名前が語源ではないかとされている。「ぶっきりぼう」は、細長く伸ばした飴が柔らかいうちに切れ目を入れ、手で叩き割ってひとくちサイズにする菓子。金太郎飴のように、長い飴を包丁でリズムよくたたき切っていく菓子もそのように呼ばれてもよさそうだが、こちらは「ぶっきりぼう」とは言わないらしい。また、他の語源説として、長い木の棒をナタのようなもので大胆に叩き切っていくことをいうのだというものがあるが、いずれにしても、いかにもぶっきらぼうな語源であることはかわりない。

​(VP KAGAMI)

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