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別嬪、べっぴん

べっぴん

 別嬪(べっぴん)とは、美女のこと。以前、「おかみさん」と呼ばれる中年の女性がたが、可愛い子どもを見ると、「あ〜ら、べっぴんさんだこと」などとほめたものだが、美しい女性をすなおにほめることもなかなか難しくなった昨今、むかしのおかみさんみたいに、子どもをほめるくらいにとどめておくのがよさそうな言葉ではある。

「べっぴん」はいかにも俗語的な言葉だが、江戸時代後期から見られる語で、もとは「別品」と書き、特別に優れた物、特別に優れた人物をさしていた。その別品の中に、優れた女性(主に遊女)も含まれていたが、後に女性専用の言葉となり、漢字も「品」から、天皇の2号さん(というか、地位的には4号さんくらい。もちろん昔の話です)を表す「嬪」に改められて定着した模様。(VP KAGAMI)

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