まっとうする、全うする

まっとうする

　まっとうする、全うするとは、完全に果たす、欠けることなく最後まで保つなどの意味。不祥事を責められた議員が、「政治家生命を全うしたい」と開き直るときに使う。「まっとう（全う）」という語は、正しいとかまじめであることを意味し、それを動詞化した「まっとうする（全うする）」とは意味するところが変わってくる。「政治生命を全うしたい」は、「全う」の意味にしたがうなら、「ずっと清廉潔白で行きたい」とでも言いたいことになってしまい、「いまが清廉潔白でもなんでもないだろ」というツッコミを受けることになる。「全う」も「全うする」も、完全であることを意味する「まったし（全し」から派生した語なので、「全うする」のほうが、原語に近い意味合いとなっている。

（VP KAGAMI）

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