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まろうど、客、客人

まろうど

 まろうどとは、客のこと。古くはまらうと、まらうど。「まれひと(まれびと、古くはまらひと)」が変化した語。「まれひと」は「稀(まれ)に来る人」つまり「たまに来る人」の意で、遠方からときどきやってきてこころよく迎えられる人ということ。「遠方からときどきやってきてこころよく迎えられる」といえば、それはまさに神様で(年に1回程度遠くからやってきて大歓迎される)、そんな神様のような人が「まろうど」であり、それはとりもなおさず大事な客、主客ということになる。毎日のように顔を出してムダ話をしていく近所のおっさんは「客」少なくとも「まろうど」扱いはされないわけだ。

 「まろうど」という店名の雰囲気のいい飲食店をみかけることがあるが、「たまにしか客が来ない」と言っているのだろうか(失礼、たぶん「お客様は神様です」と言っているのだ……ってか、ただなんとなく響きがこじゃれているので名付けただけかもしれない)。

(VP KAGAMI)

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