やかましいとは、うるさい、音や声が大きくて耳障りであるという意味だが、そこから、小言や説教が多くて耳障りである、またそのような人の性質を、注意書きや説明がこまごまとしてわずらわしい、などの意味で慣用的に使われる。「親から箸の使い方をやかましく注意されたが、いまだになおらない」（よほどやかましくていやだったのだろう）などと使う。

「やかましい」は「や」「かましい」からなる語と考えられる、「かましい」は、古い言葉で、「ああ、うるさい」という意味の「あなかま」の「かま」つまり「うるさい」。「や」は、ものごとがだんだんはなはだしくなるさまをあらわし、「いや増しに」などと使われる「いや」の略か、「あなかま」の「あな」と同じく、「や！」という感動詞かというところ。

（VP KAGAMI）